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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
施設保育事業の現状
掲載日:2008年2月 3日「施設の業績を向上させたい」の第1回目は、施設保育事業の現状について触れたいと思います。
現在、民間保育サービス市場は全体的には成長期市場と言われています。業界としても毎年120%~130%の市場拡大が起こっており、異業種からの参入も多く、まさに注目される市場といって良いと思います。
その背景は、大きく2つにあります。
(1)企業向け子育て支援事業の拡大
(2)認証制度による施設増
両方とも拡大要因ではあるのですが、少々意味合いが異なります。(1)の企業向け子育て支援事業については、まさにここ数年で新たに確立された市場であり、今後も継続して拡大していくことが予想されるのですが、(2)については、施設保育市場であり、施設保育だけを見ると安定期市場であることから、安定期市場から飛び出してきた傾向と言えるのです。
よって、同じ拡大要因と言えども、ライフサイクル時期が異なるのです。
ライフサイクルは安定期→成長期→成熟期→斜陽期→安定期と移り変わるのですが、それぞれの時期によって経営手法は変わってきます。何故ならば消費者や生活者の価値観が変化するからです。
特に安定期市場は経営が難しいといわれています。よって、施設保育は認証制度という要因で拡大しているものの、非常に難しいビジネスと言えるのです。
これを前提に経営をしないと、単に市場が成長しているから次から次へと施設を出しても大丈夫だという勘違いに陥ります。
特に施設保育ニーズは都心集中型です。地方では未だ経営が難しいのが現状なのです。このテーマでは今後このような状況で成功するための施設運営ノウハウをお伝えします。
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