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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
商圏を間違えると経営を圧迫する
掲載日:2008年2月29日みなさん。こんにちは。毎度お馴染み船井総合研究所の大嶽がお伝えしていきます!さて、第4回の今回は「商圏を間違えると経営を圧迫する」についてお話します。
「商圏」とはご存知のとおり、「自社が商売をする上で対象とするエリア」を指します。この商圏の設定を間違えると、集客活動に大きく影響してしまい、間違った手法で集客活動を行い、マーケットが存在しないところに経費をかけてしまうため、経営を圧迫してしまいます。
ベビーシッター派遣の商圏は非常に広域にわたります。まずは下の事実を確認して下さい。
1. ベビーシッター売上5,000万円の企業が対象とする商圏は商圏人口100万人以上でないと今後の入会数アップは見込めない
2. ベビーシッター売上1億円の企業が対象とする商圏は商圏人口200万人以上でないと今後の入会数アップは見込めない
基本的に当社独自の商圏設定方程式に当てはめると、ベビーシッター派遣は事業年商5,000万円の企業の場合、商圏人口を最低でも100万人確保しないと、事業として成り立ちません。
仮にあなたの会社が現在年商5,000万円で、商圏人口50万人のところで商売をしていれば、絶対にこれ以上の業績向上は見込めないと言うことです(商圏内で競合企業が全く存在しない場合を除く。)ちなみに人口100万人商圏と言うのは東京で言うと渋谷区と世田谷区を足した値です。もし仮に渋谷区だけで商売をするということであれば、今すぐにでも世田谷進出をしなければ、成長する見込みのないエリアで四苦八苦しながら商売をすることになってしまいます。
この考え方は非常に重要です。地方の30万人都市で仮にベビーシッターを行うのであれば、どんなに売上を上げても7,200万円以上の年商規模は数値的には不可能なのです。それを知らないと、現在年商7,000万円にもかかわらず、必死で集客コスト、採用コストをかけてしまい、業績は上がらず経費だけが膨らみ始め、経営を圧迫してしまうのです。
この商圏の設定方法は次回ご紹介したいと思います。こうご期待!
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