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保育経営の基本を知りたい

    • ライター名:下田寛之
    • 会社名:株式会社船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

経営戦略の立て方

掲載日:2008年3月21日

いつも、ご愛読有難うございます。船井総合研究所の下田寛之です。

本日から数回にわたり、船井流の経営戦略の立て方についてお話していきます。
具体的な戦略の立て方をお話しする前に、まず、戦略の重要性と戦略を立てる際にコアとなるコンセプトの重要性についてお話したいと思います。

近年、企業の盛衰を担っているのは、戦略の優劣です。1980年代までは、日本経済は造船、鉄鋼、時計、自動車、電機といった国際的に成長力のあるメーカーを中心とし、高い成長率を誇ってきました。

しかし、1900年のバブル崩壊以降、経営環境は大きく変化しました。それまでは、日本経済が成長曲線にあったために、ある程度成長している業界に属していれば、企業は成長を続けることができました。ところが、バブル崩壊以降は、市場環境が厳しくなり、環境に依存した成長を望めなくなると企業戦略の良し悪しによって大きく業績が変化するようになったのです。つまり、市場の先を読み、企業にとって有限であるヒト・モノ・カネといった資源を効率的に企業競争力強化のために注いだ企業が、市場の勝者になるということです。

経営戦略を別の言葉で言い換えると、「業績を左右する企業競争力をいかに創造していくかというシナリオづくり」です。優れた企業間競争力をつけ、それを発揮するためにまず必要なのは、企業のコンセプトを明確にすることが重要となります。

現在、大企業のみならず中小企業においても、勝ち組と呼ばれている企業は、明確なコンセプトを打ち出し、そのコンセプトを具現化するために、すべての経営資源を集中させています。一方、負け組と呼ばれる企業は、このコンセプトが明確でないために経営資源が分散してしまい、その結果、競争力を失っています。

コンセプトを明確にし、経営戦略へ落とし込んで世界一の売上を誇るアメリカのウォルマートや、同じくアメリカの航空会社であるサウスウエスト航空などが、その例として挙げられます。これらの企業の事例を見るとコンセプトを明確にすることこそが、経営戦略において最も重要なことであり、そのコンセプトをもとに策定された戦略により規定される戦術・戦闘を着実に実行していることがわかります。

今後、経営をしていく上で戦略を立てること、そして、そのコアとなるコンセプトの明確化の重要性を理解し、実行している企業こそが、成長していくことができるのではないでしょうか。

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