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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
待機児童の数字だけを追ってはならない
掲載日:2009年8月21日みなさん、こんにちは。船井総研の大嶽です。
さて、今回は新規参入者にとっては最近よく耳にするであろう「待機児童」の
落とし穴についてお伝えしたいと思います。
まずは待機児童の定義ですが、以下のようになっています。
待機児童とは・・・
「認可保育所への入所申込みをしており、入所要件に該当しているが、
入所していない児童の数から認証保育所・保育室・家庭福祉員・自治体独自
の施策等で保育を受けている者、及び近くに入所可能な保育所があるにもか
かわらず、保護者の都合で入所しない者を除いた児童の数」
出所:東京都福祉保健局
これは7年前(平成14年)に改定された新定義です。
旧定義は、
「認可保育所への入所申込みをしており、入所要件に該当しているが、入所して
いない児童の数」
でした。
要するに、認可保育所に入れなくても、他の保育サービスを受けている児童は待機児童と
見なさなくなったのです。
よって、皆様がよく目にする待機児童はあくまで表面的な待機児童であって、所謂、
「隠れ待機児童」は含まれていないのです。
この「隠れ待機児童」の数は「顕在待機児童」と約同数以上存在すると言われています。
さらに、認可保育所に入れなかったために仕事を辞め、保育サービスを受けていない数が
そこからさらに隠れて多く存在すると言われています。
これを間違うと公になっているデータに捉われてしまい、誤った解釈をしてしまいます。
是非気をつけてください。
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