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- ライター名:荒井 香織
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
安全管理の重要性~その2~
掲載日:2010年1月 8日みなさん
こんにちは。船井総研の荒井です。
本日は前回に引き続きまして、安全管理についてお話したいと思います。
前回、安全管理のポイントは「見える化」と「蓄積」とお話しました。
安全管理のために、多くの保育所ではマニュアル等を作成していると思います。
大事なことは、マニュアルを作成することではなく、マニュアルを用いて、スタッフの方に安全管理のための対策や対応を理解していただき、いつでも行動できるようにすることです。
多くの施設で見られるのは、マニュアルを作成したことに満足してしまい、その後マニュアルが書庫で大事に飾られている状態です。これでは、全く意味がありません。
マニュアルをいつどこで使うのかを年度始めに計画し、研修日程とともに研修する内容まで定めてしまいます。もちろん全ての内容が頭に入っている事が理想ですが、何かあった際、いつでもこのマニュアルを見れば、わかるようにしておく必要性があります。
ここまでは「見える化」です。そしてもう一つ大事なことが「蓄積」です。
前回、何か施設内で事故など発生したときは文書化し、そしてそれを蓄積していくというお話をしましたが、その内容もただ蓄積するだけでは意味がありません。
研修時に、何が原因でその事故が発生したのか、また今後繰り返さないためには何をしたらよいのか、ということを議論します。幹部層だけでその対策を決めていくのもいいのですが、一番よいのはスタッフ全員が参加するミーティングなどで、内容を共有し、その対応策を皆で検討していくことです。
単なる情報共有で終わらず、全員で解決策を探していく事で、スタッフの意識の統一化が図れます。みなさんの施設では、眠れるマニュアルを作成していませんか?
ではまた次回もお楽しみに(あらい)。
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