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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
立地を間違えると全てが狂う!(6)
掲載日:2010年4月 9日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さてさて、今回も引き続き「立地」について触れていきます。
今回ご紹介するのは「シェア理論」です。
これは船井総研独特の考え方なので、多くの方が馴染みが無いと思います。
シェア理論というのは、
「商圏内における自社(自園)の市場占有率」
です。
どんな商圏でも、どんな地域でも商圏内に点在する園同士がシェアを取り合っています。
細かい計算式はここでは省略しますが、その商圏内の対象人口や就園率から、シェアを
設定し、想定利用人数を算出します。
(商圏内の対象人口でそれぞれの利用人数から求めても構いません。若干の誤差が発生しますが。。)
そうすると、面白いことに、以下のような結果が出ます。
・認可外保育所→7%~15%
・認可保育所→19%~31%
立ち上げる際に自分たちがどの程度シェアを取れそうか、現状の競合施設はどの程度の
シェアを既に取っているかを見ることは非常に大切なことです。
そして、2つだけ覚えておいていただきたい数字があります。それが、
「7%」と「26%」
です。
7%は、その商圏の「存在シェア」と呼び、これを下回っていると、その商圏
内で存在は認知されているという程度の数値です。
26%は、その商圏の「トップシェア」と呼び、多くの園が一番園であることが
多いものです。
この数字によって、自分たちの戦略は変わりますし、仮に十分にシェアを取っても
利用が見込めない地域は市場性が低い地域ですので出店は控えたほうが良い
という判断にもなります。
シェアを把握することは新規開業、保育園開業にはとても大切な考え方なのです。
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