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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
料金設定を行う ~大嶽流価格戦略(3)~
掲載日:2010年9月24日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、今回も引き続き、価格設定についてお伝えしたいと思います。
保育園事業においては、スタンダードなところで以下の内容について設定を行います。
・月極保育
・入園金及び年会費
・一時保育
・備品
・食事
・割引
前回までお伝えしたのは、月極保育についてですが、それ以外の設定もとても大切
な要素です。
例えば入園金及び年会費。
私の場合は年会費の設定をしません。
何故ならば不明確だからです。
入園金は、準備品、管理費などが含まれますので、設定が必要になります。
この設定は商圏相場を見極めて設定します。
入園金自体は50%~80%で利益になりますので、確かに高めの設定をしたくなる
のですが、ここの入口のハードルをあげることで成約ロスも発生します。
最近は、「入園金無料!」と謳っている園もありますが、安易な無料化もナンセンス。
とにかく商圏の他園の様子を伺わなければなりません。
これは備品代や割引にも言えることです。
それ以外に気をつけなければならない点は、
・一時保育
・食事代
についてです。
安易に一時保育の設定を下げると、一時保育の需要が増えます。
一見悪くない話に思えますが、一時保育が増えると、現場のオペレーションに支障が
出ます。
私の方針では、一時保育は商圏相場。
それでも一時保育を地域一番に増やす方法はあるのです。
また、食事代は自前調理か外注によって、費用は異なります。
自前調理の場合は、食材原価、人件費がプラスで掛かりますので、当然設定は上がります。
安易に商圏相場を用いてはなりません。
このように、上げればキリがありませんが、価格設定は経営を揺るがすとても重要なテーマ
ですので、慎重な設定をしてください。
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