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- ライター名:荒井 香織
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
にんげん力育成を掲げる保育園【メリー★ポピンズ】その2
掲載日:2010年10月 8日みなさん、こんにちは。船井総研の山口です。
今回は、前回に引き続きまして、メリー★ポピンズ様のご紹介をさせていただきます。
今回は、2つ目の保育スタッフの「にんげん力育成」についてご紹介します。積極的な保育スタッフを育成する手法の一つとして、メリー★ポピンズ様では「年間計画プロポーザル」というものを実施しています。
保育園では通常年間予定をトップや主任が決定することが多いです。しかしこの園では保育スタッフの方々が全ての年間行事予定を作っています。毎年12月末から翌年2月にかけて、翌年4月~3月の行事予定のアイデアを公募し、その案をもとに3月にプレゼンテーションをしてもらい、その中から行事を選んでいるのです。
実際に子どもたちは地域の銭湯に定期的に入浴しに行ったり、落語家の方を呼んで落語を習うことがあります。これらは全て保育スタッフの方が保育をしながら、アポイントなど準備もしているのです。
地域の銭湯に入浴する意味は「お風呂で裸の付き合いをすること、そして銭湯での地域の人々との交流で挨拶などをしてコミュニケーションを深めること」などです。子どもにとって何が大事なのか、を現場で子どもと接している保育スタッフの方々に考えていただくのです。子どもの成長を預かる以上、現場の保育スタッフの方に責任があるので、保育スタッフが全力で今何が子どもに必要で、そのために何をすればいいのか、ということを本気で考えてほしい、こういった代表の安永様の想いが「年間計画プロポーザル」という企画になっています。
安永様は過去に自分の子どもを保育園に預けていたときに、言われたことを受動的に行っている先生を見て、「これでは生きていくための本当の大事なものを身につけることができない」、と感じたそうです。子どもは先生の背中を見て育つので、働く保育スタッフが受動的ではなく、積極的な姿勢で生きる力を子ども達に見せて行かなければならないと思っていらっしゃいます。
ですから、安永様自身誰よりも元気に、そして生き生きと働かれているのですね。
安永様、貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました(山口)。
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