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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
「さいち」から学ぶ
掲載日:2010年10月22日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、今回は仙台の秋保温泉にあるスーパー「さいち」をご紹介したいと思います。
恐らく皆様の中でも、この「さいち」を知っている方は少ないのではないでしょうか?
先日、仙台に行く用事があったので、私は上司と行ってきました。
さいちは、今大手スーパーやメーカーからも注目され、ダイヤモンド社も日経新聞に
大々的に広告を出すほど注目されています。
それもそのはず、私も「さいち」の現状を知って驚愕しました。
その概要を記載します。
・80坪のスーパーで年商は6億円(坪売上:750万円)
・お惣菜は15坪で3億円(坪売上:2,000万円)
スーパーの平均坪売上は300万円程度ですから、この数字のすごさが分かると思います。
そして、さらに凄いのは、
・おはぎは1日5,000個、多い日には15,000~20,000個売れる
という点です。
この秋保地域というのは商圏人口が4,700人だそうです。
とんでもない状況です。
私も実際に開店前に見せに行き、実際にお惣菜とおはぎを買いました。
さらに、たまたま「さいち」の佐藤社長がいらっしゃったので、1時間ほど話を聞くことが
出来ました。(本当に幸運です。。。)
とても印象的だった言葉が、
「さいちはお惣菜を作る姿勢を創るんです。」
という点。
とにかく手作りで非効率で利益が取れなくてもお客様のために毎日おいしい手作りの
お惣菜を作っています。
実際に食べてみると分かるのですが、本当に暖かい味です。
「私は自分が幸せになるために仕事をしています。だからお客様の笑顔を創るのです。」
商売の最大の原理原則は、
「お客様に喜んでもらう」
ことです。
もっと言えば、
「お客様を幸せにする」
ことですね。
だから考えなければならないのは、
「どうしたらお客様が喜んでくれるのだろう」
という一点なのです。
皆様は保護者に喜んでもらっていますか?もっと喜んでもらうために何をすれば
良いのですか?それは、自分たちしか提供できないものですか?
私自身もそうですが、この追求こそが経営であり、人生なのです。
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