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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
認可外保育園の最重要課題(1)
掲載日:2011年1月28日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、今回から今後の認可外保育園の健全な経営を見据えたとても
大切なノウハウをお伝えしていきたいと思います。
私はこの保育経営ナビでも再三お伝えしておりますが、認可外保育園という
業態は経営的に見るととても厳しい業態です。
私がお付き合いしている企業様や保育園様でも、悩んでいる方が多く、
それに対してアドバイスをさせていただいています。
特に、最重要課題となっているのが、
「安定的な利益の確保」
です。
よくこんな事を言われます。
「売上や利益ばっかり追求することは間違っている。」
私はこれに否定するつもりはありません。
保育園は社会性と教育性と収益性の全てを追求する事業であるからです。
しかし、本当に社会貢献、地域貢献を永続的にしていくのならば、収益性の
追求は必須です。
社会性・教育性を追求しながら収益を上げ続け、それを地域と従業員に還元
し、より良い保育を提供していくことが使命なのです。
だから、しっかりと売上や利益を上げることが大切であるという考えのもと、
経営をしてください。
大よそですが、認可外保育園の施設あたり年商は約2,000~3,000万円です。
営業利益は約200万円~400万円です。
これを皆様は多いと思いますか?少ないと思いますか?
私は異常に低いと思っています。
しかし、利益率で見たらどうでしょう?
認可外保育園の利益率は10%程度。高いところであれば、20%近く出ています。
正直、利益率は比較的高いのです。
他の業界では10%未満というのがほとんど。
20%出している業界なんてほとんどありません。
となると、課題は、利益率ではなく、利益額ということになります。
そして、利益額を上げるためには売上を上げることが最も重要になります。
しかし、保育園には以下の課題があります。
・定員が決まっている
・保育料の限界が決まっている
要するに売上の方式である、
売上=客数×客単価
の客数と客単価が上げにくいために、売上が上がらないのです。
他の業界を見てみると、小さな飲食店でも売上5,000万円程度、美容室でも平均的に4,000万円
程度上げています。
何故ここまで差が出るかといえば、
「稼働率」
という概念が保育園にはないからです。
これらの現状を踏まえて、次回からは「売上を上げるためのノウハウ」を伝授していきたいと思います。
また、このノウハウを早急に知りたいという方は、2月6日にこれらのノウハウを公開するセミナーを
開催いたします。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
http://www.hoiku-biz.com/2011/01/22105636.html
こうご期待!
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