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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
ヤマダ電機の戦略から学ぶ
掲載日:2011年8月19日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、今回は先日報道された、
「ヤマダ電機のエスバイエル連結子会社化」
から、ヤマダ電機の戦略について考えていきたいと思います。
ヤマダ電機の目的はズバリ、
「住まいのワンストップソリューション」
であると考えられます。
さらに近年では、太陽光、蓄電池、省エネ家電などを揃えたスマートハウス
が注目されていますが、特にこのモデルを目指そうという方針が伺えます。
簡単に言えば、
「『家電のヤマダ』から『住まいのヤマダ』へ」
といったところでしょうか。
家電で圧倒的なシェアを誇るヤマダの次なる挑戦です。
では何故ヤマダは新規出店ではなく、新規事業を選んだのか。
答えは明確です。
それは、
「一通り全国各地の商圏を網羅した」
からです。いまや約2650店舗、都道府県平均で見ても、各都道府県約
60箇所もあるのです。200万人の県でも3~4万人に1店舗。
とんでもない量です。
そして、シェアも商圏も拡大した次なる手は「マーケットサイズ付加=新規事業」
しかないのです。
(海外展開もあるかもしれませんが。。。)
保育業界も同様です。
保育で一番シェアを取り、商圏を拡大させ、新たな事業を付加するのが鉄則です。
ましてや家電のように商圏人口が多く、マーケットサイズが大きな業界は良いの
ですが、商圏人口が少なく、マーケットサイズも小さく、さらには定員事業の保育業
界はシェアと商圏拡大では限界があるのです。
ですから、マーケットサイズの付加を考えなければなりません。
その付加するものとは、
1.教育事業
2.在宅事業
3.物販事業
です。
是非参考までに。。。
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