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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
2011年の振り返りと2012年の経営(後編)
掲載日:2011年12月27日総括して、2012年に地域で支持され、生き残れる施設のキーワードは、
1.教育力強化
2.複合化(総合化)
3.ターゲットの明確化
4.ファン化・コミュニティ化
の4つです。
これからはいずれにしても教育を強化しなければなりません。
そのために、コンセプトを明確にし、子どもたちの未来の姿を想像し、そこから逆算して具体的取り組みを企画し、行うべきです。場当たり的な教育では間違いなく保護者から見破られるでしょう。
また、これからは複合化が求められます。認可保育所も支援センター機能や一時保育機能が必要となり、認可外保育所にはスクール機能や学童保育機能を付加することで経営を助けることになります。
次にターゲットの明確化です。
付き合いたい保護者像を明確にし、その方々に対して発信していく手法が求められます。
「みんな来なさい!」ではダメです。
幼保一体化傾向が強まれば尚更です。絞り込み戦略は成熟期、競争環境の基本戦略です。
そのような核ターゲットを見つけ、その支持者を増やしていくのです。
最後に、ファン化、コミュニティ化です。
これからは保育園は「地域の子育て基幹センター」になるべきです。
そして、益々保護者同士、保育士と保護者の「縁」や「絆」が大切になります。
不安な時代の中、もっと不安な子育てを本気で応援してあげられる施設であるか。
これが出来る施設が地域から支持されることでしょう。
以上となりますが、今年と来年の方向性をお伝えしました。
大変な時代にはなりますが、来年も皆様の園が地域に愛される素晴らしい園となるように、何らかの参考にしていただければ幸いです。
今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願いいたします。
それでは良いお年を。
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