こんにちは、船井総研の伊藤です。
今回は大阪府にある、認可のＹ保育園をご紹介します。

Ｙ保育園は、先生たちの教育にとても力を入れていて、保育業務についてはもちろん、人生で役に立つことや生きていくうえで大切なことが学べる、と働く先生から支持を得ています。
Ｙ保育園以外では働きたくない、と多くの先生が口をそろえて言います。

なぜ先生が口をそろえて「この園で働いていたい」と言うのでしょうか。

保育士は「資格をとって園で働くことそのものが目標であることが多く、その先にどんな保育をしたいのか、目標は何なのか、どのような園を目指すのか、といった具体的行動目標まで落とし込めていないことがほとんどである」、と園長先生は過去に気づいたそうで、それをなんとかできないかと考えました。

そこで、園長先生は自主的に物事に取り組めるようにチームを先生たちに作らせ、会議を行い「自分たちで園の環境をつくっていく」という過程を体感させていく環境作りを行ないました。
その結果、「こうしたい」「こうしたらもっとよくなる」「これをつくったら保護者が喜ぶのではないか」といった意見が多く集まるようになり、保護者への対応も格段によくなったそうです。

当の先生たちも自主的に物事に取り組むことによって、考える力がつき、日々やりがいを持って働いています。
もちろん業務時間外の仕事が増え、大変なことも多々あります。それでも「こうしたい」という同じ気持ちを持った先生が集まって一つの形ができたときの達成感は、言葉にできないくらい大きなものだそうです。
そして、一つ達成したら新たな目標を持って、皆で達成のために行動していく。
日々の園での生活が、やりがいそのものになっているのです。

一度産休などでお休みしても、また働きたい！と言って戻ってくる先生も多いようです。

まずは具体的に行動できるように、園で環境を整備してあげること、
同じ目標を持って頑張る仲間が近くにいることを実感させてあげること、
そして、その目標のために力を合わせて皆で進んでいくこと。
この過程を作り上げていくことが、先生たちのやる気ややりがいにつながります。
働く先生たちを、自園のファンにさせるのです。

ぜひ皆さんの園でも行動目標を立て、達成するための環境作りを一度考えてみてください。

次回もお楽しみに！