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- ライター名:伊藤 沙穂理
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
Himemamaから学ぶ
掲載日:2012年6月13日みなさん、はじめまして、こんにちは。
船井総研の坂本です。
坂本も保育経営ナビはじめました。
さて、今回はちょっと視点を変えて
“子育てサークル”についてお話したいと思います。
皆様は、この”子育てサークル”
(別名、ママサークルなんて呼び方もします)
をご存知ですか?
簡単に言うと、このママサークルは、
子育てをするママのためのコミュニティで、
ここ数年、全国津々浦々で、
その数が増えています。
(登録ママが500を超える大きなものまで大小さまざまです)
このママサークルは、
インターネット上の掲示板のみの関係で終わるものから、
実際に地域のどこかに集まって活動するものまでその形態も様々です。
そんな子育てサークルの活動を知って頂くために、、
東京は中央区勝どきで、登録会員数700名を超え、
常時アクティブユーザー数200~300名と
最大級の規模を持つ子育てサークル、
”Himemama”(URL:http://himemama.com/)
をご紹介致します。
まず、“Himemama”設立の経緯を
代表の坂上愛佳さんに伺ってきました。
“Himemama”は、もともと私がママ友達がほしくて
子どもと同じ月齢のお友達と月に一度、
集まるようになったのがきっかけでスタートしました。
月に一度、集まる際の声かけを
ママ同士でスムーズにおこなうために、
坂上代表がメーリングリストを作成したのが、
子育てサークルという会員組織のスタートになったのです。
そのメーリングリストは、あっという間に100件を超え、
いつのまにか、手動でのメールではやり取りしきれない
数の会員さんが集まる、人気子育てサークルになりました。
そして、素敵なママ友の輪を大切に広げていきたい、
とはじめた活動も、今では、イベントを行なうと
50組を超える会員さんが一度に集う、
都内最大級の子育てサークルに育っています。
坂上代表に会員がここまで増えた要因を
大きく3つ挙げて頂きました。
①勝どきという地域は、出産や子育てを契機に、
移住してくる家族が多く、坂上代表と同じく、
周辺に知り合いがだれもいないママが多く、
似た境遇のママの集いの場になった。
②様々なイベントを企画するうちに、
会員のママがそれぞれの専門分野で、
自分の培ってきた能力やスキルを活かし、講師となり、
他の会員ママの楽しめるコンテンツが増え、
ママ同士の口コミにより会員希望者が増えていった。
※詳しくは、ホームページを参照
③地域のボランティア団体として、
上記のような活動を続けていく過程で、
中央区社会福祉協議会や聖路加産科クリニックなどからの
協力、理解により、地域における認知度が高まった。
なるほど。。
<勝どき>という地域で、
あくまでボランティア団体である、というぶれない軸で、
<勝どきのママ>のニーズに合致した活動を、
継続的に行なってきた、ということがこの結果に繋がっている訳です。
私たちの普段お話する
保育所の経営も同じかな、思います。
皆さんも、この坂上さんの団体運営のように、
”園の”、”皆様の”、理念がぶれない経営を通じて、
地域にサービスを還元し続けていって欲しいと思います。
最後に、既に保育園を運営されている皆様のお近くで、
“Himemama”のような子育てサークルがあれば、
情報収集してみて下さい。
意外と、地域のニーズが分かるかもしれませんよ。。。
長文お付き合い頂き、誠にありがとうございました。
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