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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
LCCから学ぶ
掲載日:2012年8月26日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、今回は最近話題のLCCから保育経営を学びたいと
思います。
ご存知の通りLCCは格安航空会社ですが、これまではアメリカの
サウスウエスト航空などが有名でしたが、日本でも今年からピーチや
エアアジア、ジェットスターなどが登場しました。
これまでのANAやJALとは異なり、圧倒的低価格を実現させて
います。
このビジネスモデルとしては、
・運行機種を単一機種に統一
・混雑した空港を避ける
・清掃等業務を乗務員も実施
・整備のアウトソーシング
・手荷物や飲料等を一部有料化
・指定席の有料化
・中途採用をベース
・単一航空機の座席数を増やす
などをして低価格を実現しています。
これだけでもかなりの工夫がされているわけです。
サービスレベルを最低レベルまで下げて、基本料金を下げ、
オプションや付帯を有償化するというやり方です。
このような「フリーミアム」の考え方は各業界で広がって
いますが、デメリットとしては低価格で吸引するお客様は
「低価格だから買っている」ということです。
購買理由が低価格なのです。
当然お客様の質は下がります。
これを保育業界に置き換えてみましょう。
保育業界で最も低価格なのは「認可保育所」です。
この低価格が実現できるのは「運営費補助」があるからなので
LCCとは異なりますが、やはり入園理由としては幼稚園や
付加価値の高い認可外保育所では高いからという方も少なからず
います。
しかし、これからは異なります。
認定こども園は公定価格となりますが、一律になった場合に
価格は変わらないから他で選ぼうとします。
その時に価値が無ければ選ばれないのです。
安くても価値が高いものをワースと良い、ただ安いだけをバリュー
と言いますが、これからはワースの時代です。
是非参考にしてみてください。
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