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- ライター名:伊藤 沙穂理
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
方針発表会
掲載日:2012年12月29日こんにちは、
船井総研の伊藤です。
今回は年度末ということで、方針発表会についてお伝えします。
皆さんの園では理念を掲げていますか?
また、その理念は伝えていますか?
そして、その理念は職員が理解できていますか?
せっかく理念があっても、掲げていないのであれば意味をなさないのです。
理念は伝えていくものであり、それを職員は理解し、
日々の仕事で取り組んでいかなければなりません。
「いまさら・・・・」
「そんなことやったことないし・・・」
ということをよく聞きますが
まずは以下のように行ってみてください。
1.けじめをつけるために、司会をたてて開会を行う
2.園長先生や理事長先生・経営者など、トップが法人や会社の歴史、理念を伝える
3.園長先生や理事長先生・経営者など、トップが今年度の振り返りと今後の展望を話す
4.複数施設を持っている場合には施設から代表、1施設の場合には各役職や年齢、年次ごとから代表を出し、
発表を行う
5.社員表彰
6.閉会
上記のような流れで行った場合のそれぞれの注意点やポイントは、
1.司会者:司会はその会の流れを左右する重要なキーパーソンです。
新人さんに行ってもらうと、参加している人もその会に協力的になる傾向があります。
2.全員に同じ言葉を同じタイミングでトップから話すことはそうそうありません。
園として、組織として、大切なことは何度もトップの口から伝えていかなければ浸透しないのです。
3.今年度の振り返りと今後の展望は、全員が今年度を客観的に振り返り、
トップがどのように物事を捉えてきていたのかを知ることができます。
また、今後の展望はトップがどこを目指しているのかを伝え、
方向性を整えていきます。
4.発表会:可能であればパネルディスカッションを行い、
皆の意見を聞いていくのも良いです。
最初から難しいようであれば、事前にいくつかの質問を投げかけておき
その質問に対して全員の前で発表すると良いでしょう。
これにより、トップは現場の先生がどのようなことを考えているのかを知ることができますし、
聞いている職員の方は学び、それを活かす良いきっかけとなります。
5.社員表彰は人数が少ない場合にはぜひ全員を表彰してください。
多すぎて全員は厳しい場合には、いくつかパターンを用意し、
今年度受賞できなかった人も、「もう少しがんばれば獲得できる」という
来年度の目標になるようなものを提示してあげるとそれぞれ目標が立てやすくなります。
6.閉会:トップの言葉でしめるのも良いですが、年に一度の方針発表会なので、
ムービー(映像)を作って流すとまた違う伝わり方ができます。
トップの想いや大切にしていることを可視化して伝えることは、この方針発表会を
感動で終わらせる効果があります。
12月はもう終わってしまいますが、
以上のような流れで方針発表会を3月に行ってはいかがでしょうか?
組織が同じ方向にむかう良いきっかけとなることは間違いありません。
2012年も今回で最後となりますが、1年間ありがとうございました。
2013年もどうぞよろしくお願いいたします。
船井総合研究所 伊藤沙穂理
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