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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
王道ルートを見つけ、それを分析せよ!
掲載日:2013年1月12日
皆様、明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
先日、私の顧問先のある社会福祉法人経営者と打ち合わせを
していました。
この法人は6園ほど認可保育所を運営しており、全て満員状態です。
しかし、この経営者は、
「今後のために広報やマーケティングのノウハウを教えて欲しい」
ということで、ご支援をしています。
素晴らしい経営者です。
このように、安定している状態でも常に先を見据え、危機意識を持って
経営をしている社会福祉法人経営者が一体どれくらいいるでしょうか。
そして、先日話をしていたのが、どのようにして入園ルートを保護者は
辿るのかということです。
この園には2つの王道入園ルートがありました。
1.申込→見学→入園決定→一時保育利用→入園
2.見学→一時保育→申込→入園決定→入園
この2つです。圧倒的にこの2つのルートが多いというのです。
1について面白いのは、「申込をした後に見学に来ている」という点です。
幼稚園ではあり得ないことです。
普通ならば見学をして実際に見て納得して申込をするのですが、それより
以前に申込をしてしまっているのです。
逆に言えば、役所の情報や口コミ等によって申込を決定しているのです。
ないしは入園決定要素が立地や家からの近さなので、別に見学する必要もない
のかもしれません。
特に地方都市の場合、それが顕著です。
その後入園決定をし、一時保育を慣らし保育代わりに使用し、入園します。
2については、たまたま一時保育を利用しようと思って見学に来た方が
利用しながら園を知り、興味を持ち、入園希望するというケースです。
これは当初の目的が一時保育ですから、保育園希望者だけでなく、
幼稚園検討者もいたり、
その保育園が第一希望ではないという方もいるわけです。
この方々には保育園を「疑似体験」してもらう必要があります。
これら2つのルートから来た方々は見込み客ですが、
全くその園と関わりのない潜在客もたくさんいるわけです。
特に、
・その園が第一希望ではない(※多くの理由が家から遠いなど)
・幼稚園を検討している(短時間、短日で働いている方が対象)
という方々なのですが、その方々とどのように繋がるかが重要なわけです。
これらはほんの保育園マーケティングのほんの一例ですが、
これらを園内で勉強できる場を作りました。
こちらをご覧ください。
http://www.hoiku-biz.com/2012/12/17095844.html
間違いなく、これからの保育園経営で非常に重要になる要素です。
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