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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

病院経営から学ぶ

掲載日:2013年2月27日

みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。

さて、今日は病院経営から保育経営を考えていきたいと思います。


現在、病院経営において人材確保はとても重要な課題です。


看護師やドクターはそう簡単には採用できません。


病院ではありませんが、
先日ある訪問看護ステーションに伺った際にも、
「全く看護師が採れない」という声がありました。


看護師さえ採れれば需要はあるため、売上は上がるとのことです。


しかし、今は人材紹介会社に依存しており、採用出来たとしても
年間給与の20~30%の紹介手数料を取られるとのことで、
年間500万円だとすれば、100~150万円払わなくてはならないとのことでした。


そのような実情の中、子育て環境の充実を図りたいと。


特に、保育園との提携もしくは事業所内保育所の開設を検討している
とのことです。


それだけでも十分な成果が得られると期待しているのです。


また、別の病院では、院内保育所を導入したことで、看護師の平均
勤務年数が3~4年と言われる中、7年、そして9年に延びた
ようです。


結局看護師やドクターが辞めれば、それまでにかけた採用コスト、
さらには教育コストが無駄になり、さらに新規の採用コストで100~300万円
程度かかるので、平均勤務年数を高めることは経営の安定化に大きく
貢献するのです。


これからは、病院、介護、調剤薬局、人材派遣会社などの業種は人手不足
を解消するために、子育て環境整備は必須環境になります。


そこにどうやって保育事業者として関われるか。
特に民間保育サービス事業者にとっては問われるところです。

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