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- ライター名:伊藤 沙穂理
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
4つの手法で募集に成功した学童【東京都M学童】
掲載日:2013年2月27日みなさん、こんにちは!
船井総合研究所の伊藤です。
今日は保育園ではないのですが、4つの手法で募集に成功した学童についてお伝えします。
こちらの学童は、事業開始から1年半が経過しました。
当初、まだまだ認知度が低くなかなか集客できなかったこちらの学童では、
「ここに学童がある」ということを認知してもらうために
外の装飾をわかりやすいものに変えました。
お金がかかるものももちろんありますが
すぐにできるものとして、
「小学生のための放課後預かり」
「習い事だけではなく、学校の授業や補修も行います」
「送迎を行っているので保護者の方がお仕事でも安心して通えます」
「たくさんの小学校から通っていただいているので他の小学校にもお友達ができます」
など、学童の存在をわかりやすく告知したのです。
外から中は見ることができないため、
教室の外を通った方はその文字を読み、「学童」というものがそこにあることを認知します。
しかし、それだけで定員が集まるほど簡単ではありません。
その後、あらゆる集客策を行い、今では口コミで生徒が増えるようになりました。
その口コミは起こるべくして起こったのですが、
口コミが増えるためにある取り組みを行ったのです。
それは、現在の生徒さんの兄弟・またお友達が参加できるイベントや預かりを
最低2週間に一度行うということ。
もちろん先生方のオペレーションや負担を考えると簡単なことではありませんが、施設に絶対の自信があったために、
体験をしてもらう「頻度」を増やすことで必ず増やすことができると信じていたそうです。
そのための行動として、
この身近な人が体験できるきっかけをつくったのです。
さらにこちらの学童が徹底して行っていることは
体験者の後追いです。
勧誘ではなく、一度保護者に来てもらうようにお土産を渡します。
そのお土産はその日に行った工作や実験でできたものですが、
それを保護者に取りに来ていただくのです。
その際に、園についてご説明したり、
親御さんの悩みや考えを聞いたりし、
その場では勧誘せずに後追いのお電話を行います。
忙しい親御さんですからなかなかお電話に出ないこともあるそうですが
時間を見つけ一人ひとりにお電話するそうです。
そこでの会話はそのときに聞いた悩みを解決するためのポイント等を中心にお伝えし、それに加え今学童ではどのようなことを行っているのかをお伝えしているそうです。
その地道な行動が、今年成果につながりました。
来年度(2013年4月)に入学する小学1年生が40名ほど登録されたそうです。
これは、去年体験を数多く実施し、
その後の後追いからほとんどつながったとのことで
今では登園しているお子さんの保護者、またこれから通う予定の保護者から口コミで広がっているようです。
地道な努力があってこそ、今の学童につながっているのですが
口コミが発生するためにその園や施設にあった方法を探り、
実行できたことが素晴らしいと感じます。
ぜひ、皆さんの園でも
・告知
・相手の身に立った親身法
・お土産(成果物)
・後追い
など、参考にしてみてください。
次回もお楽しみに!
船井総合研究所
伊藤 沙穂理
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