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- ライター名:伊藤 沙穂理
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
保護者の感動の数だけ口コミが発生する
掲載日:2013年3月23日みなさん、こんにちは!
船井総合研究所の伊藤です。
今日は卒園式で「ここに通わせてよかった」と実感できる幼稚園さんの例を一つご紹介したいと思います。
ある幼稚園さんの卒園式を先日見させていただきましたが
会場中が涙の嵐でした。
子どもたちがとても長い文章を全員で協力しながら暗文で読み進め、
表彰状をもらったあと、席に戻るまで前を向いて歩き、角では緊張しながらもターンをし
お友達や先生と共に練習してきた歌を歌い
そして最後に一人ひとりが夢を語って退場します。
その夢も十人十色で、
子どもたちが2~3年登園していた幼稚園生活の中で夢を見出し
最後に語って卒園していきます。
そこに関わる全ての人が想像力を働かせ、
子どもの夢に共感し、
先生方に感謝をし、
自分の子どもを誇りに思い卒園します。
そして何よりも、
保護者の方が自分自身に「頑張った」と胸をはっていえる式だと感じました。
園長先生や来賓の方の挨拶が親御さんに向けて
3年間お疲れ様、と敬意を表しているように感じ取れるのです。
子どもを通わせるこの期間が
保護者の方にとっても非常に大変な期間です。
しかし、なかなかそこにフォーカスしてもらえることはありません。
子どもたちの自信に満ちた顔と、
自分たち(保護者自身)が誇りに思えることが一致したとき、
心から「ここに通わせて良かった」と思うことができるのだと感じました。
もちろん、子どもたちの最後の姿を見て感動はします。
どこまで徹底できるかが
小さいようで大きな差別化になります。
こちらの幼稚園さんは、間違いなく卒園式で口コミが起きます。
今後も評判は続くと確信しました。
保護者の感動の数だけ、口コミは発生します。
卒園式にかぎったことではありませんが、
保護者の方が心から良かったと思える機会をどれだけ提供できるかが
今後の保育園のキーになります。
ぜひ参考にしてみてください。
船井総合研究所 伊藤 沙穂理
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