-
- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
ハンズマン
掲載日:2013年5月20日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
今日は、宮崎を代表する企業、ホームセンターの「ハンズマン」
をご紹介します。
マーケッターの中では知らない人はいない企業なのですが、
このハンズマンはホームセンター業界でも異端児で、
上手に経営をされています。
何といっても特徴は、
・アイテム数:脅威の20万アイテム
・スタッフ数:脅威の定員100人
です。ちなみに同業他社平均が、
・アイテム数:3万アイテム
・スタッフ数:20~30人程度
なわけです。
小売チェーンでありながら、
チェーンストア理論(効率と標準化を重視し、売れるアイテムに絞って仕入れ、物流、MD、売場を展開する手法)を行いません。
全く逆です。
ほとんど売れない商品でも品揃えします。
それはこの企業のポリシーで、
「お客様の欲しいものが必ず見つかる店」
というものがあり、「ハンズマンに行けば絶対に見つかる!」
というスタンスを大切にしているからです。
もちろん非効率なことも多いでしょう。
人数も過剰配置と言われてもおかしくないくらい。
それでいて経営状態は良好なのです。
また、それ以外にも驚くのが、販促手法です。
ここは朝の6時、7時に店の前でパンとコーヒーを配ります。
朝早い建築職人さん方のために行っているのです。
このような活動がリピート率を高めたり、ファン化されたり、
口コミになったりしています。
それだけ費用をかけても十分回収できるのでしょう。
しかし、それらは戦略的に行っているのではなく、
「お客様のために」
行っているのです。
素晴らしいですね。
先日宮崎に行った際にタクシーの運転手も、
ハンズマンのファンだと言っていました。
このハンズマンから学ぶべき点は、
「業界の常識を疑え!本質を見極めろ!」
ということです。
保育業界は古来の風習や常識だらけです。
これらを疑わなければなりません。
もちろん、経営は「時流適応と原理原則」のバランスですから、
原理原則も忘れてはなりませんが、もっと柔軟に、そして異業種
のよさを取り入れ、新しい時代を創ることが求められています。
そのためにこのコラムでもあるわけです。
九州に行った際は是非ハンズマンに行きましょう!
- カテゴリ: