みなさん、こんにちは！
船井総合研究所の伊藤です。

今回は大阪にある院内保育所で、地域のお母さんへのサービス提供から入園につながった事例をお伝えします。

こちらの院内保育所は5年前に開園したのですが
開園したきっかけは将来の看護士不足を懸念し
早めに対策を打とうと思ったためです。

保育所開園当初は院内のみでの開放だったため意外にも子どもが集まらず、
通年での登録は2名、
施設も充実したものを用意したため
完全なる赤字経営でした。

また、打ち出し不足もあり看護士採用にも効果はなく
保育園を閉園しようと考えた時期もあったそうです。

そこで、地域に開放するととともに
「病院保育園だからできる子育て支援」を行いました。

月に2度、保育園内を開放し、
子どものアレルギーについてや、
熱が出たときの対応策など
お母さんが不安に思うことを中心に勉強会を開きました。

その勉強会中にお子さんを預かる、
というサービスを保育園で行い、
少しずつですが認知度が向上、
地域のお子さんの月極保育が増加し、
1年後に定員15名中10名が入園、
それとともに看護士の子どもも入園したため
定員が満員になりました。

自園・自社の得意な項目をピックアップし、
できることからはじめてみる姿勢が素晴らしいと思います。

お母さん方へのサービスの提供が結果として
保育園への入園につながったのです。

さらに、看護士内でも口コミとしてこちらの保育園のことが広まり、
採用も他の病院よりはうまくいっているそうです。

ぜひ参考にしてください。

船井総合研究所　伊藤沙穂理