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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
これから5年間の認可外保育所のあるべき姿(6)
掲載日:2013年10月12日みなさん、こんにちは。
さて、前回からの繰り返しですが、私は常々、
「これから先は認可外保育所の役割が無くなる」と言い続けてきました。
見立てでは今から5年後には認可外保育所は激減し、
全体の30%~50%ほど減ることも想定しておかなければなりません。
要するに地域に10園の認可外保育所があったら7園~5園になるということです。
ということは、その7園から5園も集客が厳しくなり、
その一部の園だけがある程度人気を維持し、生き残るという構図です。
この意見に対し、日々多くの保育関係者、
経営者と会っている私ですが、
大半の方々の意見は同じ意見です。
これまでも他の業界を事例に出すと、
流通業がわかりやすいかと思います。
1950年代にはこれまでの商店の文化から百貨店が台頭し、
1970年頃にはダイエーやイトーヨーカ堂などのGMS、
さらには食品スーパーチェーン、そして、ディスカウントストアが登場しました。
1980年代にはカテゴリーキラーといわれる家電量販店、紳士服店、酒屋などの属性特化型大型店業態が登場、
また、コンビニの登場、1990年代にはショッピングセンター、
そして2000年代からは通販業態の台頭、
そして今や百貨店やGMS業態は非常に厳しい
戦いを強いられているという事実があります。
今やコンビニも飽和状態、通販は毎年急成長しています。
常に時代の変化に伴い、業態の転換、スクラップ&ビルドが行われてきたのです。
決して保育業界だけが特別ではありません。
どの業界も変化を求められ、その時流に適応してきたのです。
認可外保育所はこれから変化しなければなりません。
その姿こそ私は、
「認可保育所、幼稚園の周辺マーケットの攻略」
だと考えています。
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