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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
マーケットサイズから経営を考える
掲載日:2013年10月12日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、今回は聞きなれないかもしれませんが、
「マーケットサイズ」から
経営を考えたいと思います。
マーケットサイズとは、市場規模(年間消費額)÷日本の人口ですので、
要するに国民一人当たりの年間消費額ということになります。
このマーケットサイズ、あらゆる産業に当てはまるので
代表的な業種や商品を見ていきましょう。
美容液:1,600円
ビタミン剤:430円
ティッシュ:680円
入浴剤:310円
包丁・まな板:120円
はさみ:80円
辞書:40円
補聴器:530円
車タイヤ:3,060円
テレビ:20,680円
冷蔵庫:3,130円
電子レンジ:560円
紳士服:15,130円
スニーカー:3,810円
中古車:10,660円
ラーメン屋:3,280円
パチンコ店:150,910円
美容室:9,200円
幼稚園:6,340円
学習塾:10,120円
スイミング:1,180円
子供英会話:930円
リフォーム:36,590円
ざっとこんな感じです。
この中で最も大きいのがパチンコ店の15万円。
これを売上の方程式、
売上高=マーケットサイズ×商圏人口×シェア
に当てはめると、例えばパチンコ店で商圏人口10万人、一番店シェアの26%を
代入すると、
15万円×10万人×26%=39億円
となり、1店舗だけで39億円の売上を上げることができるのです。
ラーメン屋ならば、
3,280円×10万人×26%=8528万円
となります。
これを社会福祉法人認可保育所のマーケットサイズに落とし込むと
マーケットサイズは約9,000円となりますので、
9,000円×10万人×26%=2.3億円
となります。定員200~250名程度ですね。
一方で認可外保育所のマーケットサイズは1,000円ですので、
1,000円×10万人×26%=2,600万円
よって、40名程度になるのです。
(10万人商圏というのは保育園には当てはまりにくいですが。。。)
マーケットサイズが異なれば、売上が異なります。
これは要するに、事業として成立させるためには、
・マーケットサイズが大きい事業を行う
・マーケットサイズを付加する
という2つのいずれかの条件が必要となるのです。
本当に1,000円のマーケットサイズの事業をやるべきなのか?
何か付加する必要がないのか?
それを考える必要があるのです。
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