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- ライター名:伊藤 沙穂理
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
kmタクシーから学ぶ
掲載日:2014年3月 4日皆様、こんにちは!
船井総研の伊藤です。
今回はkmタクシーさんから学びたいと思います。
kmタクシーさんはタクシー会社の大手ですが、
今年の1月より開発した新たな商品が話題となっています。
その商品は「忘れ物防止システム」であり、
社内の天井と座席の足元、トランクに計4台の小型カメラを設置します。
乗客の乗車前と乗車後の画像を自動的に比較をおこなってくれるということで、
忘れ物防止につなげています。
乗車前になかったものが乗車後に見つかるとアラームが鳴り、
忘れ物を未然に防げるというものです。
タクシーに携帯やお財布を忘れたという声をよく聞きますが、
平成24年度のタクシー内での忘れ物は5万件以上と多数。
システム導入により、どれだけ件数が減少するかが楽しみです。
同じタクシーでの移動であれば、
このようなシステムが搭載されている方が安心ですし、
自分自身気をつけようという心構えにもなります。
この、「前からあればいいのに」
という商品を開発し、お客様の役にも立つ、
かつ自分たちのよけいな仕事が減る、
という仕組みをつくったことに今回は着目したいと思います。
保育園でも保護者の「あればいいのに」という声は少なからず挙がっていることと思います。
その声を吸い上げ、簡単に解決できるものからで良いので
それを見える化していくことが満足度向上のためには大切です。
今までやってきていないから、
という理由で打ち消してしまうのではなく、
なぜそういった声が挙がってくるのかを考え、
解決に導くことが求められています。
反対に、業務の効率化のためにも
今当たり前にやっている仕事は本当に必要なのかを考え
減らしていくことも必要なのかもしれません。
目の前にいるお客様と先生方を見て
改善できるところは少しずつでもしていき、
顧客満足度を向上させていきたいものです。
次回もお楽しみに。
船井総合研究所
伊藤沙穂理
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