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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
新規参入の厳しさ(3)
掲載日:2014年3月31日2014年2月、増版が決定いたしました!
保育関係者の方々、これから保育事業に参入したいと
考えている方には必ずしや参考になるかと思います。
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みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
前々回からタイトル通り保育事業への新規参入の
厳しさをお伝えしています。
その理由は、
・労働集約型である
・マーケットサイズが小さく、商圏も小さい
・補助金が入る園とそうでない園が混在している
・定員によって収入の頭打ちがある
・厳しい基準が存在している
という点です。
今回は「マーケットサイズが小さく、
商圏も小さい」という話しをしたいと思います。
新規参入の場合、多くが認可外保育所です。
そして、この認可外保育所のマーケットサイズ(一人当たり年間消費支出額)は
1,000円と極めて小さく、
売上高=マーケットサイズ×商圏人口×シェア
の公式に当てはめると、例えば東京ですと、自動車5分圏内では人口10~20万人
程度ですから、仮に影響シェアの11%を取れたとしても、
1,000円×10万人×0.11=1,100万円
売上は1,100万円ということになります。
マーケットサイズはどのエリアも変わりませんから、商圏を広げない限り、事業
としての拡大はないということになります。
しかし、そう簡単に商圏は広がりません。
何故ならば、保護者は通勤を考慮することから、
出来るだけ近い場所を選ぼうとするのです。
よって、マーケットサイズが小さく、
商圏も小さい保育事業参入は非常に厳しいということが言えます。
だからこそ、送迎サービスやマーケットサイズの付加
(つまり、教育サービスの付加や学童保育の付加)をしなければならないのです。
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