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明日の認可保育所の経営を考える

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

え!?幼稚園のこども園化は進まない!?

掲載日:2014年8月 6日

みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。

さて、先日ある都道府県の全幼稚園の新制度移行調査の結果を見る
機会がありました。


ある程度予想はしていましたが、正直愕然としました。


その結果は次の通りです。



・このまま私学助成          71%
・施設型給付の幼稚園へ移行      5%
・幼稚園型へ移行           2%
・幼保連携型へ移行          5%
・現時点でこども園→引き続きこども園 1%
・こども園から幼稚園・保育所に戻る  2%
・まだ分からない           10%


皆様はこの結果を見てどう感じますでしょうか?


これはあくまで来年度(平成27年度)の移行調査です。


しかし、このまま私学助成が全体の7割。

それよりも、こども園(幼稚園型、幼保連携型)への移行が
全体の7%に過ぎないのです。



これを全国に置き換えてみましょう。


全国の私立幼稚園は約8,000園ですから、7%ということは
560園です。


このうち、幼稚園型はもはや待機児童解消に寄与しないと捉えて
も仕方ありませんから、幼保連携型に限定すれば5%ですから
400園。


さらに、0~2歳をやらない園もあるでしょうから、現実的には
0~2歳の受け皿になりうるこども園への移行は200~300園
というところでしょうか。



たったそれだけ、、、、(と思うのは私だけでしょうか?)



28年度も質改善後の0.7兆円は出ませんので、収入増は見込めません。


となければ、恐らくほぼ同様の数字となる可能性が高いため、2年間で
こども園への移行は400~600園。


1園あたり仮に0~2歳の受け皿を40人とすれば、1.6~2.4万人
となるわけです。


国がこの2年間で増やそうとしている受け皿は20万人です。



たったの1割に過ぎないのです。

続く・・・・・・・・・・・・・・・・・
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