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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
京進の保育参入から学ぶ
掲載日:2014年8月18日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
今回は8月8日に発表になった学習塾チェーンの京進の保育事業買収の報道
から保育経営を考えてみたいと思います。
京進は次なる事業として、保育事業に注目し、ビーフェアという保育会社を
5.2億円で買収をしました。
ビーフェアの売上は3.4億。
認証保育所を中心に8園展開してきた会社です。
認証保育所の1施設あたり収入はおよそ0.4億ですから、上記数字の
とおりですね。
2020年には20億円の事業まで広げるということです。
さて、今回の5.2億の買収金額というのは、一般的には高いと思われるかも
しれませんが、業界の成長性、当該企業の経営基盤、資産、実績を考えれば
私は決して高い買い物だとは思いません。
京進も綿密なDD(デューデリジェンス)を実施したでしょうから、様々な
支店から企業分析、業界分析をして決断したはずです。
2020年に20億円、つまり今よりも16億円売上を増やす、つまり1年で3億円程度
増やすということ、認可保育所であれば3つ~4つずつ増やす計算です。
確かに無理な数字ではありませんが、簡単な数字でもありません。
それでもここを目指せる事業性、企業性と判断したのですから、決して高い
買い物ではないと思います。
今後は、このようなM&Aが増えることは間違いありません。
これから3年間は益々大手が参入してくるでしょう。
ですから、中小企業様はより一層中小企業としてのあり方、つまり、
「局地戦で勝てる意識」
を高める必要があります。
商圏、サービス、ターゲットの3つで明確な強みを構築することを是非
今年、来年で進め、固めて頂ければと思います。
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