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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

介護施設から学ぶ人材採用・定着 その1

掲載日:2014年10月31日

皆さん、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の服部雄太です。



「保育士が取れない!」


最近、保育事業者からよく聴く声です。


特に、関東・名古屋・大阪、神戸など
保育所の新園を増やしている自治体では
「求人媒体に出しても応募さえない」
というご相談もあります。


保育は来年度から新制度が始まり、
これまでの歴史上にない大改革が行われます。


ただ、介護業界を見ることによって近い未来が予測でき、
医療業界を見ることによって、中長期的に取り組むべき
内容が見えてきます。


同じ厚生労働省の管轄であり、医療、介護、保育という流れで、
業界再編が行われています。


そして、今回ご紹介するのは、
職員数600名を超え、正職員の離職率0%、パートの離職率17%、
法人が募集を出せば、問い合わせ・応募が集まる

愛知県にあるデイサービスの人材採用に関する取り組み
から今後の保育業界の人材採用・定着について考えていきます。




まず、第一回目は、人材採用から定着までの流れを6つに分解して、
当社はどこに課題があるのかを明確にしていきます。

愛知県にあるデイサービス会社では、以下の6つに対して、
それぞれの対策を講じています。


①求人広告
②問い合わせ・応募
③面接
④内定通知
⑤採用
⑥定着


のそれぞれの部分を見て、今当社はどこに課題があるのかを
ご確認ください。

問題①:応募数が少ない
問題②:いい人材がいない

対策:
・市区町村によって採用媒体が異なる
・競合施設の募集内容との差別化
・募集内容が魅力的であるか
・採用したいターゲットにマッチしている内容か

を確認する必要があります。


問題③:採用したが思った人材ではなかった
問題④:内定の自体がある

対策:
・入社意欲を掻き立てられているか
・複数の職員で見極めしているか
・応募者のこれまでの経歴や未来が一貫しているか
・応募者が自己表現できる場を作れているか

問題⑤:早期退職が多い

対策:
・内定通知後のフォローは十分か
・自法人に対して魅力を感じているか
・入社後のイメージギャップはないか
・採用者が意欲的に働き続けたい制度が整っているか


今、会社はどこのレベルに課題がありますでしょうか?

次回は、デイサービス会社の取り組み事例を交えながら、
「問い合わせを増やす」取り組み事例について
紹介して行きます。
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