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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

介護施設から学ぶ人材採用・定着 その2

掲載日:2014年11月21日

皆さん、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の服部雄太です。

 前回、介護施設の採用活動の事例で
人材の採用・定着までには、6つのステップがあり、
各ステップで策を講じることが重要であることを
お伝えしました。

 今回は、「問い合わせ数を増やす」ための
採用計画の立て方を紹介します。


採用を計画的に進めるために、3つのポイントを毎回、採用担当者が
チェックしています。

①競合施設分析

どんな採用を行っているのかWEBや紙媒体で確認し、応募するならば、
どんな介護施設にしようかと介護福祉士の視点でチェックしています。

具体的には、競合がほしい対象人物にあわして、どのような勤務条件
を設定しているかを一覧にしています。

・勤務時間
・給与額
・待遇
・福利厚生

の数値を評価することが重要です。

②自施設の強みを整理

介護施設としての規模や歴史、職員数、経営理念、福利厚生、待遇
を競合と同じように、整理しなおし、

競合が打ち出していないこと、出来ないこと、していないこと
を求人情報にしっかりと明記していくことで求人応募される理由
を作っています。


特に、この介護事業者の取り組みは、
①働きやすい環境の取り組み

・残業時間0
・週1回、1日1時間から仕事ができる短時間勤務
・事業所内保育所
・資格を持っている、他業界で働いていたが介護事業で働いてみたい方への
 お仕事説明会の実施

②採用ターゲット別採用戦略

経験豊富な方を採用したい場合には、年配の女性職員が集まりやすいように
・転職の促進
・経験を評価した採用条件
・評価制度の充実

の3点を「働きやすい取り組み」の特長と合わせて、
求人票の掲載可能文字数まで詳細な情報を入れていきます。

③採用媒体の選定

採用をしたい理想の人物像が今、職員としているのであれば、
どんな媒体で求人情報を得るのかを確認することが重要です。

商圏規模によって有効な媒体は異なりますが、
・自社HP
・地域独自の広告媒体
・有料求人媒体
・折込媒体
・ハローワーク

の5つの媒体に複数出す、ないしは、理想の人物像の反響が高い媒体
を選択していく必要があります。

紙媒体からの応募が強いエリアであれば、
ハローワークは未だに強く、月初5日以降で

「1求人1ページ」

と求人情報自体も細分化して掲載しており、
キュレーションサイトの求人媒体に掲載されやすい環境を
作っています。


園児募集では、マーケティングの観点を持ち、
3C分析から打ち出すポイント、流通経路等を作成している場合も
多いですが、これから求人においても戦略的に実施していく必要があります。

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