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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
園児募集時代の襲来 ~共感する保護者を増やす(4)~
掲載日:2014年11月21日皆さん、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の服部雄太です。
先日、出張から住まいの町に久しぶりに戻ると
駅前はクリスマスイルミネーションがライトアップされていました。
これから感情も高揚するイベント時期であり、
お財布の紐も緩んでいく時期になります。
しかし、買い物する際には、
「これほしい!」と欲求が生まれたとしても、
「これを買ってもいいのだ」という理性で納得する必要があります。
同様に、園児募集においても、
「私達はこんなすばらしい理念を持っています!」
「私達の園で過ごすと卒業するとこんな姿になれます!」
と「園長先生からいい話」は聞けるのですが、
「園長先生のいい話」だけで終わらせないためにも
保護者が理性で納得できるように
①社会(理想像や敵)と戦っている取り組みを行っている
②子どもの「できた!」瞬間映像
③園長先生の感動体験
上記、3つの訴求を行っています。
①社会(理想像や敵)と戦っている取り組みを行っている
こちらの幼稚園では、私学助成で預かり保育を19時まで実施しており、
なぜ、私達が預かり保育をしているのかをプレゼンテーションしています。
一部抜粋すると
「仕事をしたい、復帰したいと考えているお母さんにとっては、
就労証明がないがために認可保育園に入れないと矛盾していますよね。
私達は、働くお母さんも応援する園を目指して、新しいコースを開設しました。」
というように、世の中の矛盾や「働きながら幼稚園に通わせたい」という
保護者のニーズを実現するために、私達はこのような取り組みを伝えていきます。
②子どもの「できた!」瞬間映像
皆様の保育園や幼稚園で子どもにはどんな姿になって、
卒園してほしいでしょうか?
また、その理想の姿を達成している園児はいますでしょうか?
園が理想とする子どもの成長は実は、園生活の日々の中にあります。
この園は、一人ひとりの園児をよく見ており、成長(成果)に対して、
どこまでも一生懸命やっているのだという点を訴求すべく
園児が今まで出来なかったことが数ヵ月後にはできるようになっている
映像を見せることで、「私の子どももこれができるようになるんだ」と
納得(自己説得)することができます。
③園長先生の感動体験
保育園や幼稚園選びで保護者が見ている点は、
「私を担当してくれる先生はどんな先生なんだろう」
「担当してくれている先生はどんな考えを持って、保育・教育をしているのだろう」
と興味を持ちながら、話を聞いています。
そこで、説明会でもプレゼンしていくべきことは、
園長先生が子どもの成長の中に見た感動エピソードを伝えていくことが大切です。
・運動会での頑張っている瞬間
・卒園時の子どもからの言葉
・卒園後も繋がりのある子どもからの手紙
様々な場面で感動した経験があると思いますが、
感動体験と「こんな子どもを育てていきたい」
というエピソードは、保護者の頭にもしっかりと刻まれます。
今後、保育園の子育て支援教室の最後にも
担当先生から上記3点のいずれかをプレゼンテーションしていく取り組みにより、
私達の園に共感・共鳴してくれ、一緒に子育てをしていくパートナー
を創っていくことが大切です。
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