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保育業界成功事例

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

50人入園待ちのプリスクール(2)

掲載日:2014年12月15日



皆さん、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の服部雄太です。

今回は、Kプリスクールの英語力(商品力)を高める取り組みを
ご紹介して行きます。


まず、プリスクールに通う保護者のWANTSを考えてみましょう。

保護者はプリスクールに通わせることで

「家で英語でコミュニケーションをとっている」
「子どもが英語を話せるようになっている」
「英語検定試験など資格取得ができる」

といった子どもの成長を求めています。

やはり、プリスクールとして、
成功していくためには、保護者の欲求をかなえる仕組みを持つことが重要です。


Kプリスクールが人気な理由は英語力を常に高めていく取り組みを行っており、

1.保育環境
2.内装
3.英語プログラム(日案、週案、月案)策定

の3つの取り組みを強化しています。



1の「保育環境」では、子どもは耳(音)から言語を学ぶ原則を理解して、
英語オンリーの環境を作っています。

もちろん、ネイティブは英語で話しますが、日本人職員も英語でネイティブや
子ども達とコミュニケーションをとっています。

職員の採用についてもアメリカ英語の発音が自然にできるスタッフのみ採用を
行っています。


その結果、子どもは「言葉」と「意味」を英語で理解することができ、
英語を聴き取れる状態を作っています。

2の「内装」では、
1と同じく、英語のみの環境整備と季節に合わせた海外文化を英語で知ることが
できるプレビューを保育施設内で演出しています。

先日、訪問したのは12月でしたので、
クリスマスをテーマに
・ツリー
・ルース
・暖炉
・サンタクロース
などなど演出が部屋全体でなされています。

また、内装についても日本語を見るのは受付スペースくらいであり、
室内に書かれている文字の言語もすべて英語になっています。

例えば、各部屋は年齢ごとに区分されていますが、
本日のプログラムもすべて英語!
壁一面を使った演出もすべて英語!!

とことん英語に触れる環境にしており、日本語は排除しています。
(もちろん、家庭では日本語で話しをしてもらうことを心がけて頂いているようです)


早く英語耳や英語の意味を習得できるように徹底した環境を整備しています。


この2つが安定的に継続して実施できている仕組みであり、
且つ、商品力(英語力)を高めていく取り組みが3の「英語プログラム策定」
であります。

この点にこだわっているからこそ、他のプリスクールと差別化されたプログラム、
圧倒的な支持が得られています。


Kプリスクールでは、月1回9園分の全職員が集まり、

・来月の英語保育計画の発表(昨年からの改善点)
・今月の英語保育計画の「よかった点」「来年度改善する点」

を共有し合うミーティングを実施しています。

目的は、

・商品力(教育力)の向上

でありますが、その他にも

・ネイティブの主体性を高めるマネジメント
・職員の一体感(目標の共有化)

にもなっています。


月1回のミーティングでは本部からは各園にテーマが事前に与えます。


例えば、
「今月は、スウェーデンのクリスマス文化を体感できる一ヶ月」
など36のテーマが与えられ、各園がテーマに沿った英語保育計画の
月案、週案、日案を作成・共有していきます。


9園がそれぞれ考えているプランを共有しあうことで、
他園はすばらしい取り組みをモデルにして、プランに追加で盛り込んでいきます。


質の高いサービスが提供される仕組みとして、このミーティングは機能していますが、
何より効果を発揮するのはネイティブのマネジメントです。


プリスクールを運営する方の悩みで多いのは、
「外国人が言うことをまったく聞かない」
とよくお聴きします。

Kプリスクールでは、外国人は自分の考えを述べるのが好きであるという特性を理解して、
ミーティングにおいても、自身が何をやっていくか発表してもらうことで保育に対する
主体性を高めていき、自ら考え、実行する成果が生まれています。

ネイティブが来月のプログラムをインターネットなど海外の文化を調べて、
情報を共有することで、全職員が主体的になってきております。


やはり、商品力(保育力や教育力)を高めていくためにも
職員同士の考えを述べる場を作ることが重要であり、テーマを与えて自由にディスカッション
をする機会を作ることで少しずつ発言する機会も増えてきて、自発的な行動に結びつきます。


保育園では、保育課程の作成と改善が常に実施されていると思いますが、
職員全員で、ミーティングを持ち、自身は何をするのかを明確にすることが
質の高いサービスを継続して提供できるようになります。

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