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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

美容業界(美容室)の職員モチベーションアップ(1)

掲載日:2015年1月17日

皆さん、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の服部雄太です。

今回は美容室の職員採用・定着の取り組みをご紹介します。

保育士といえば、国家資格のはずですが、給与が17万円~20万円と低く
保育士資格を取得しても給与の高い一般企業に勤めるという流れが多く、
新卒採用はしっかりと取り組まなければ採用しづらい業界である。。。

そんな認識があると思います。

ただし、それ以上に厳しいのは美容室のスタイリストの採用・定着であり、
2~3年周期で転職を繰り返している職員が多く存在します。


給与形態は、社会保障なしの17万円、そして美容室に関わる備品・消耗品は
すべて自前で調達する。

時間給になおすと500円程度になってしまう保育士と比較しても
厳しい労働環境でもあります。

そのような中、豊田、名古屋市で9店舗展開する美容室では、

○日々のコミュニケーション
○定期的なコミュニケーション

の2つに取り組み、実に顧客サービスの質を高く向上させる取り組みを
行っています。

【日々のコミュニケーション】
「最初の信頼関係は、挨拶から生まれる」

会長はこのポリシーを持ち、この企業の職員全員が会った方、ひとり一人の
目の前に行き、礼をしてご挨拶する教育を実施しています。

挨拶する時の職員の表情は、いい緊張感を持っており、清清しさがあります。

店舗拡大できたのもこの挨拶が非常に重要な取り組みでした。


経営陣もただ厳しいのかというとそうでもなく、
会長や社長は、名前やニックネームで呼び、プライベートも含めて、
近況の情報交換をしています。

この基礎の繰り返しが、職員との関係性をつくり、
職員同士の関係性に繋がり、様々なプロジェクトチームが出来上がってきています。

そして、今では、経営陣からはテーマを与えるのみで、
具体的な活動はボトムアップで実施内容があがってくる仕組みとなっています。


ポイントは、
経営者自らが出向き、

●職員と会う回数
●職員と話す回数
●職員と仕事について話す時間
●職員とプライベートについて話す時間
●職員と仕事について話す質(深さ)
●職員とプライベートについて話す(深さ)

の6つのポイントを意識して実施しています。

最初はなかなか定着しなかったため、会う回数を増やすためにも
経営陣からアポイント日を設定していました。

保育園においては、規模や状況によって、
誰が面談するかは変わってきますが、
ポイントは、職場ではなく、喫茶店など普段とは異なる状況で話すことです。

「職員がなかなか言うことを聞いてくれない」
「言ったことしかやらない」

とお思いの方はぜひ、実践してください。

次回は、【定期的なコミュニケーション】をお伝えします。
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