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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
志願者数日本一の大学「近大」から学ぶ
掲載日:2015年2月 1日さて、今回は昨年、大学志願者数日本一になった近畿大学から学びたいと思います。
近大と言えば、「近大マグロ」で一躍有名になりました。
近大マグロとは、近大が世界で初めてマグロの養殖に成功し、
そこで育ったマグロを差します。
クロマグロと言われる種類で、所謂ホンマグロです。
近大水産研究所という店舗が銀座と梅田にありますが、常に行列ができています。
大学は2018年問題を抱え、これから益々厳しい環境が待ち受けています。
その中で、関西のローカル大学が志願者数日本一になったわけですから、
ここから保育園や幼稚園の経営にも活かせることがあると思うのです。
さて、ではこの近大がここまで上り詰めた要因をご紹介します。
(詳細は「なぜ関西のローカル大学「近大」が志願者数日本一になったのか」)
をお読みください。
・世界初となったクロマグロの完全養殖
・行列が続く専門料理店「近畿大学水産研究所」
・オープンキャンパスでのおもてなし
・女子トイレにパウダールームを設置
・不本意入学者を元気付ける「ド派手入学式」
・私立大学でトップになった帰属収支差額
・「エコ出願」100%達成
・1年間に3000の高校を訪問する営業活動
・民間企業からの受託研究実施件数全国3位
・80万人の利用のある「英語村」
・超近大プロジェクトへの挑戦
など、様々です。
どれをとってもユニークな活動で、他の大学では実施していないことも
多いのですが、私はこれらはあくまで枝葉の活動だと思います。
本質的にこの近大が日本一になったのは、
「経営者・社員の危機意識」
です。
古き良き時代を知っている経営者は、過去のその思いに浸り、栄光にすがり、
時代の変化についていきにくくなります。
そして、時既に遅しの状況で初めてその変化に気づくのです。
大学も同様です。
そのような大学が多い中、近大は早期に危機感を感じ、
・他がやっていないことにチャレンジをしてきた
・業界の常識を打ち破り、壊そうとしてきた
のです。
3~5年後の幼稚園業界、5年~10年後の保育業界はまさにそんな時代に
なるでしょう。
近大から学ぶことは多いですね。
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