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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
保育事業を継続させる3つのポイント(4)
掲載日:2015年2月16日皆さん、こんにちは!
船井総合研究所の服部雄太です。
前回は、同一商圏にある競合といかに競争を避けて、
独自価値を保護者に認知頂けるかをご紹介しました。
「いや~まだ園児募集とかしなくても集まるよ」
そのようにお考えの認証・認可保育所の経営者もいらっしゃるでしょうが、
世の中は少しずつ変わってきています。
実際に、江戸川区にあるとある幼稚園が、
20時までの延長預かりと午後からも幼稚園のカリキュラムが充実している
新たなコースを昨年作りました。
そして、4月からの入園者もほぼ決定したのですが、
200名近く新たに園児を迎える中、約10%の18人が
認可保育所や認証保育所から転園してくるのです。
保護者の視点に立ってみると
・送迎があって便利
・共働きだけど幼稚園に通わせることが出来る
・幼稚園のように教育がたくさんされるところに入れて幸せ
・20時まで預かりがあって安心して働ける
と「教育サービス×保育サービス」の両立が実現された環境に
入りたいと望む保護者は多いのです。
今後、幼稚園や保育園の垣根はなくなってきます。
そのような時に備えて、保育事業を継続させる3つ目のポイントである
"3、力相応一番主義"
の船井流経営法が大切になります。
マーケティングとは、一番になれる
・商品(保育サービス)
・商圏(町丁目人口)
・客層(「所得性の高い」「専業主婦」など)
を持つことを基本としています。
したがって、力があれば、一番商品をより多く持つこと、
より大きな商圏でより多くの客を対象とした商売を展開することが、
競争で勝つためのベストの方法ということになります。
そのため、まずは1つでも一番のもの、
もしくは他に絶対に負けない独自固有の長所をつくり上げることが不可欠です。
競争が激しくなったとしても、一番商品・サービスを持てば、たとえ時流不適応であっても、
それだけで業績を伸ばすことが可能になります。
いろいろな商品や機能を持ちながら、一番が1つもない店を「よろず屋」というのに対し、
1番を1つでも持ち、それ以外の商品や機能もあわせ持つような店を「総合化店」といいます。
この場合、もちろん、一番は1つよりも2つ、2つよりも3つと、数多くあればあるほど業績が上がります。
では、一番商品を持つためにはどうすればよいのでしょうか。
次回に続く
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