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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
保育士はなぜ辞めるのか?定着する保育園の処方箋
掲載日:2015年3月30日皆さん、こんにちは!
株式会社船井総合研究所の服部雄太です。
今回は、『3年以内の退職者ゼロ』の保育園がどのような
保育士マネジメントをしていたのか紹介していきます。
ポイントは
①施設長(園長)による年二回の面談
②主任による毎月の定期面談
③年の近い保育士による教育担当制度
を取り入れている点です。
実際やられている保育園も多いかと思いますが、
ここには役割分担の違いがあります。
【あるべき役割分担】
①施設長:長所を伸ばすために褒める。そして、次の目標を互いに共有しあう
②主任以上:短所是正のため、欠点と直すべき点を③教育担当者に伝える。
そして、保育士の長所を生かす活躍の場を与える。
③教育担当者:すぐに短所是正できるようにOJTで指導
出来る限り、新任保育士から年の近い存在が注意・指摘を行い、
上位役職者は褒めることに徹することです。
そして、特に重要な取り組みは①になります。
年二回の面談では、面談シートに
・自分の感じる長所
・自分の感じる短所
・仕事の中で、1番 力を注いでいる・楽しい事の把握
・今、一番困っている
・仕事上でやってみたいこと
・3年後の仕事の自分、プライベートの自分
・総括・園長に伝えたい事
などを事前に書いてもらうようにしています。
目的は、その保育士の良さを伸ばすために、
どのような活躍できる機会を与えることができるか?
また、主任以上が感じていた新人の長所・短所との差異を
把握することでもあります。
最近の保育士は言葉でうまくコミュニケーションを取れないけど、
交換日記ならうまくコミュニケーションできる方も多くいる。
そのため、紙に定期的に記入して後に面談することを
大切にしているというお話しをされていました。
定着率を高める上で大切なことは、
自分のやりたかったことができる機会があったり、
小さな成功体験の積み重ねがやりがいを作っていきます。
そのためにもぜひ、定期面談と事前面談シート記入を
活用してみてください。
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