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保育業界成功事例

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

認可外保育所の生き残り策!H幼児園の取り組み(1)

掲載日:2015年4月13日

みなさま、こんにちは!
船井総合研究所の服部です。

小規模保育に注目が集まる中、
認可外保育所としていかに事業継続していけるかに
取り組む兵庫県のH幼児園の取り組みをご紹介します。

実は、このエリアには、認可保育所と2~3年保育を行う幼稚園
が数多くあり、待機児童もないため、小規模保育を開設する予定の
ないエリアにある認可外保育所です。

にも関わらず150名の園児数を誇り、30名のウェイティング状態です。


なぜ、こんなに人気が集まっているのでしょうか?


その前に、今後、多くの認可外保育所の経営が困難になることが予想される中、
どのように舵を切っていくべきなのかを今回はお伝えしていきます。


待機児童の受け皿としての認可外保育所については、
今後、役割の終焉を迎えようとしています。

そのような中、生き残っていくには4つの選択肢があります。

①教育特化型の認可外保育所
認可や幼稚園でもできていない地域においての教育活動に特化

②商業施設前(繁華街)での24時間保育所
就業証明を取れない保護者を対象とした保育サービス

③医療施設との提携
病院やクリニック、介護施設などに対して、保育園の定員枠を提供することで職員の雇用を生み出す手伝いをする

④スクールの付加
英会話やそろばん教室など需要の高いスクールを付加して、新たな客層や卒園後の習い事支援を行う

⑤小規模保育への移行



以上、5つ内、どこに攻め入るかが今後の舵取りのポイントになります。


ただ、託児をするという認可外では、エリアにはよりますが、2年~3年が事業の限界になります。

この2年後に向けて、5つのどの山に登るのかを決めていかなければなりません。


今回紹介する認可外保育所は、①の山を登ることを決めています。

①については、次回、事例をお伝えしていきます。

②については、繁華街でない限り、園を移転する必要があると思いますので、
2園目は別として、現在の園でできる方は少ないかもしれませんが、
就業証明が取れない夜のお店でお勤めの方などを対象にした保育サービスです。

③については、職員の採用コストが高い業界である病院、調剤薬局、介護施設など女性が多い職場の採用に貢献すべく、保育園の定員枠を販売することで園児を固定化していく方法です。

④については、園のスペースが狭い場合には、別場所で展開する必要性が出てくるかもしれませんが、
・英会話
・そろばん
・書道
など需要はあるのですが、供給が少ないスクールを付加することや
・アフタースクール(民間学童)
・学習塾
など保育園を卒園した後のサービスを付加していくことでライフタイムバリューを高めていきます。

④については、皆様もご存知の通り、市町村の保育課と連携して、市町村の認可事業へ移行していくことです。

それぞれ経営者にとって、会社のビジョンも異なり、異なる山を登ることや競合性も含めて、どの山に登るのかをこの半年以内に決めなければなりません。

次回は、今ある園の教育性をいかにして高めていき、園児数を増やしていくのかをご紹介します。
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