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保育経営の基本を知りたい

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

小規模保育における連携施設の作り方(6)

掲載日:2015年7月 3日

みなさん、こんにちは。
船井総研の服部雄太です。

今回は、実際に園に足を運んでプレゼンテーションのポイント
をお伝えしていきます。

実は、このプレゼンテーションには正解がありません。

以下で紹介する事例でなくとも、

「サポートしてあげたい」
「頼りないから仕方なしに」
「認可保育所でも園児募集する時代が来るからウェルカム」

と様々な理事長・園長の判断で連携が組まれているケースがあります。

ただし、連携してもらう確立を高めることは可能です。

実際の事例を紹介していきます。

【手順1】事前準備

準備物としては、第四回で紹介した
「独自の連携シート」
「園パンフレット」
「保育園の取り組みの特長の冊子」
の3点セットを持っていきます。

【手順2】心からの感謝のお礼
時間を取って頂いたことへの感謝します。
ぜひ、存分の笑顔でご挨拶して、よい雰囲気づくりをしてください。

【手順3】ほめる
HPから見える「園長や理事長の思い」や「理想の園としてモデルにしていきたい」と思う点
を事前に調べておき、褒めます。

また、応接室に入るまでに気になった「職員の元気」や「園内の清潔感」、「園環境のこだわり」
を確認して私たちもこのように努力していかなければならないと伝えます。

すると理事長はいろいろとお話してくださいます。

【手順4】未来を聴く
子どもの卒園時の求めるゴール像や保護者支援の考え方についてお伺いします。

社会福祉施設や幼児教育施設の役割の中で地域にどのように貢献していこうとしているのか
理事長や園長の思いを聴きます。

【手順5】私たちのプランを提示
私たちで地域の子育て支援を行っていきたい点を伝えます。
・どのような地域社会を作っていきたいのか?
・そのために、地域を巻き込んだ行事の案を提示
・自身が普段から取り組んでいる子育て支援内容

を紹介していき、理事長・園長と同じ思いで、
これまでの取り組みを行ってきた点をお伝えしてください。

【手順6】一緒にしていく地域貢献活動の確認
ここからいよいよ本題です。

地域の子育て支援のために、「独自の連携シート」から一緒に取り組めることを選んでいただきます。

・支援をしてほしいというスタンスではなく、私たちが先方に貢献できる子育て支援の提示
・複数プランを提示して連携頂ける取り組みを本人から選択いただくこと
がポイントです。

【手順7】バックアッププランの提示
仮にうまくいかなかった時、次の提案を行ってください。

「もし、小規模保育の認可が得られた時に連携してもよいという内容はどれになるでしょうか?」

ともしもの時に連携いただける内容を確認してください。
ヒアリング・面談の際にもお話できる内容となります。

「小規模認可が得られた時に再度、連携内容の相談に来させてもらいます。」

と次に会いたい意思を伝えていきます。

以上が連携施設へのアプローチとなります。


連携施設の設定は、他の公募参加者が非常に苦労している点です。
自治体からのポイントを稼ぐチャンスでもあります。

以上の手順で、
公募が出たら速やかに訪問できる体制を整えておきましょう。

また、前回の公募ノウハウのすべてを収録したセミナーDVDが発売されました。
今後、小規模保育や認可保育所開設を目指して行きたい方は、内容の手順に従って開設まで準備を進めていってください。
http://www.funaisoken.co.jp/goods/315277.html
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