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保育経営の基本を知りたい

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

シェアから考える人気園の条件(3)

掲載日:2015年9月12日

皆さん、こんにちは
船井総合研究所の服部雄太です。

前回は各シェアから考える施策についてお伝えしていきました。

各シェアから考える施策には、船井流経営法である原則が存在しています。

「売上=客単価×客数×購買頻度」など一般的なマーケティングの手法で紹介されています。

売上を要素分解してKPIを設定することで売上を高める上での施策を考えていくという考え方は同じですが、船井総合研究所では、

売上=①マーケットサイズ×②商圏内対象人口×③シェア

の公式に基づいて、経営支援を行っています。

シェア11%未満の3番園以下が行う施策は「③シェアアップ」であり、前回お伝えした
○地域に大して園の存在を知ってもらう販促
○園に一度足を運んでもらうイベント開催
○WEBを活用したマーケティング活動

の情報量を増やしていき、園のすばらしさを体験してもらうことです。

地道ではありますが、保護者が園に足を運ぶ頻度が増えれば増えるほど、地域においての口コミは発生しやすくなります。

そのためのポイントは、定期的な子育て支援イベントの企画(仕掛け)であります。

(定員の問題はあるものの)待機児童があるエリアにおいてもシェア11%の場合には、認可保育所においても園児募集のスキームを構築していく必要があります。

全国のTOP1%の優れた経営者は、既に園児募集の仕組みや価値を高めていく(満足度向上)ための取り組みが明確になされています。

そして、大きく今年度から変わり始めている動きは、幼稚園の保育園利用者層の獲得です。

○午後の預かり保育
○保育コース(朝から夜までの11時間を幼児教育で過ごす)
○こども園化

により、保育園から園児が流れ込んでいるケースもあります。


今後は、保育園において地域一番であっても幼稚園がいつ保育園利用者層を獲得する施策を行っていくかはわかりません。

補助事業である子育て支援事業を運営できればよいのですが、できない場合においても今後、より園に足を運んでもらう機会として、子育て支援イベントの定期開催を行っていきましょう。

次回は、「商圏内対象人口」と「マーケットサイズ付加」について紹介していきます。
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