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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
パチンコ業界から学ぶ
掲載日:2015年10月 2日さて、今回は保育業界と180度逆に位置するような
パチンコ業界についてお伝えしたいと思います。
パチンコ業界は10年前29兆円あった市場が、今年18兆円
になりました。
これがどんなことか分かりますか?
10年間で11兆円のマーケットが無くなったのです。
保育業界と幼稚園業界を足しても3兆円強ですから、その3倍
ものマーケットがたった10年間で消え去ったのです。
ですので、今パチンコ業界は本当に厳しく、倒産も増え、多くの
企業で業績が低迷しているのです。
保育業界を考えてみましょう。
2015年のこどもの人口(0~14歳)は、1580万人。
それが、国の試算では、20年後には、1100万人。
つまり、今と比べて71%となります。
3割減です。
もちろん共働き比率は増加するでしょうから、単純に保育需要は
この数字とは言えませんが、それでも2割程度は落ちると思われます。
3兆円市場が、2.4兆円市場になるイメージです。
6000億円も市場が無くなるということです。
6000億円と言えば、保育園が6000施設なくなるイメージです。
(そんなことは間違いなくありえませんが、あくまでイメージです。)
そんな時代が気づいたらやってくるのです。
では、パチンコ業界で今でも検討している企業はどんな企業か。
それはまさに、
「地域一番店」
です。
もちろん、パチンコ業界と保育業界を一緒にするつもりはありません。
しかし、経営の原理原則で言えば、
「衰退期は地域一番が強い」
わけで、これはどんな業界にも当てはまることです。
今やらなければならないのは、
「地域一番になること」
です。
これは言い換えると、
「地域で一番愛される園になること」
「地域で一番必要とされる園になること」
「地域で一番地域の役に立つ園になること」」
です。
決して地域で一番園児の多い園になることではありません。
そのために何をすべきか。
どんな姿勢で経営をすべきか。
私は顧問先様、そして研究会員様とそれを進めていきたいと思っています。
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