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保育経営の基本を知りたい

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

保育士定着を考える(5)

掲載日:2015年12月16日

皆さん、こんにちは
船井総合研究所の服部雄太です。

いよいよ12月に入り、残りわずかとなりました。

来年度の事業計画の策定をされている最中だと
思いますが、今回から複数回に渡って、

③環境・仕組みづくり(採用方針、評価される仕組み)

について、お伝えしていきたいと思います。

処遇改善等加算は、すでに提出されましたでしょうか?

この中で、
○処遇改善の手法
○キャリアアップの手ほどき
の運用方法はお持ちでしょうか?

職員の処遇改善やキャリアアップの施策には、
「お金を支払うよ」というのが国のスタンスです。

その他にも、評価される仕組みや昇進する仕組みがあると
年間280万円の助成金が手に入ったり、

今後の保育士不足の一手としても職員が
「賞賛」と「評価」される機会を保育所運営の中に
取り入れていかなければなりません。

保育士定着で考えていきたい2つの考えは、
「働きがい」と「働きやすさ」です。 

「働きがい」とは

・働くことによって得られる結果や喜び

・働くだけの価値

・法人への信頼

・仕事への誇り

・仲間の連帯感

・基本的に与えられるものではない

・職員が自分で感じるもの


などであり、自身が誰かの役に立っていると実感できることです。


「働きやすさ」とは、

・勤務のしやすさ

・休暇のとりやすさ

・私生活とのバランス

・職場のメンバーとの人間関係

・福利厚生の充実


などになり、仕事や家庭(プライベート)も合わせた
仕事環境の実現です。

働きやすさを実現するのもよいのですが、
こちらをいくら向上しても、実は定着率向上には
繋がりません。

いかに働きがいを実感できる職場にするかが着の鍵であり、
日々の仕事の中で喜びを分かち合うことができる環境づくりが
必要となります。

特に

・働くことによって得られる結果や喜び

という考えですが、目標達成により喜びを分かち合うことができるようになるために、
個別の目標やクラスの目標、またクラスという概念を離れたプロジェクトチームなどで
目標を持つことが非常に重要な要素になるのです。

「目標は、目標達成する(喜びを分かち合う)ために立てるものです」

その目標を明確にする上でのカギは評価制度の導入です。

次回から評価制度の構築方法をお伝えしていきます。

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