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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
戦略的採用とは?(2)
掲載日:2016年3月 1日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
もはや、場当たり的な「採用活動」では人財は採用できません。
少なくとも理事長や園長が求める人材はやってきません。
それで、前回から「戦略的採用」というお話をさせていただいております。
その内容は、
1.人材ビジョンと求める人材像を明確化する
2.人材採用目標を立て、その目標達成のための計画を年間で立てる
3.KPI(重要成績指標)を設定する
4.そのKPIを数値化し、その数値目標を達成するための方策を実行する
5.法人が一体化して取り組む
6.効率性・効果性を重視する
ということで前回記載しました。
1、2、3、4については「施設の業績を向上させたい」のコラムで
テーマとして取り上げていますので、是非ご覧いただければと思います。
http://www.hoiku-biz.com/point/point2/
さて、今回は5の「法人が一体化して取り組む」という部分に触れたいと
思います。
私は常時20法人の個別コンサルティングの顧問先、そして70法人の経営研究会
会員がおりますが、法人が求めている採用が出来ているところとそうでないところ
の違いは、この部分が非常に大きいと感じています。
例えばある法人では、必ず説明会の場に経営者が参加します。
そこで、保育に対する思い、保育士に対する思い、今後の法人のビジョンを
強く語るわけですね。
それによって、学生や転職者は共感し、その思いを受け止め、法人に興味を持ち、
選考へと進んでいくのです。
口コミも生まれます。
しかし、別の法人では採用の場面で全く経営者が出てこない。
出てこないどころか、担当者任せで、状況もさほど理解をしていない。
これでは差が生まれるのは当然です。
社会福祉法人のスケールは90%が中小企業クラスです。
中小の一般企業で採用場面に経営者が出てこないなんてあり得ないのです。
法人が一体化して取り組み最大の秘訣は、
「経営者が採用に積極的に関与する」
ということ。
これを忘れてほしくないと思います。
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