-
- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
人材を定着させる基本的な考え方(4)
掲載日:2016年8月22日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
さて、引き続き人材定着についてお伝えしてまいります。
昨今、採用だけが重視されていますが、どんなに良い人材
を採用しても定着環境が整備されていなければ、離職率は
下がりません。
これまでのように、実習に来た学生から採用をする、求人票
を養成校に送付し、その中で面接に来た学生を採用するといった
旧来の採用の方法では、中々優秀な人材が来ない、もっと言えば
採用すらできないという法人・企業が増加しています。
その中で、保育士採用自体の見直しが求められているのは事実ですし、
それについては後述したいと思いますが、ここでは、そもそも優秀な
保育士を採用しても、職場環境が劣悪ではすぐに離職をしてしまいます。
つまり、採用という水を注ぐ前に、職場環境という浴槽の穴を塞ぎ止め、
水が漏れないようにすることが重要であるということです。
一般的に、保育士の成長フローというのは、
採用→定着→育成→人財化
ですが、これとは別に、法人や園の経営上環境整備していく際には、
定着→採用→育成→人財化
という流れになります。
繰り返しになりますが、これを間違えると、採用の費用ばかりが膨らみ、
定着率は上がらず、経営を圧迫することになります。
自分たちの浴槽に穴が開いているかどうかを測る指標として最も分かりやすい
のは、「離職率」です。
離職率が20%を超えている場合、はっきりと穴が開いていると判断して問題
ありません。
それ以下の場合は、普段から十分に注意を払い、当然引き続き穴が開かないように、
広がらないように対策が必要になります。
- カテゴリ: