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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
保育業界の常識・世間の非常識(1)女性職員比率が95%以上
掲載日:2016年9月 8日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
保育士の性別を見ると、女性が96%、男性が4%となっています。
おそらく、どんな業界を見ても、これだけ男性比率の低い業界
はほとんどないと思われます。(美容業界や介護業界よりも高いです。)
それくらい、地域の子どもたちをお預かりし、生活の大半を支援
する保育の仕事というのは、女性中心の世界であるということです。
そんな女性中心の職場の最大の特徴は、結婚、妊娠、出産などの
ライフステージによって、ライフスタイルが大きく変化するため、
多様な働き方や価値観を持つ方が働いているということです。
逆に男性が多い職場の場合、最近「専業主夫」という言葉が生まれる
くらい、女性の社会進出や活躍がめざましく、かつ男性の仕事に対する
価値観も一部では変化してきているものの、「男性は基本的には一生働くもの」
というイメージが未だ強いと思いますし、実態としてそう思ってる
世の男性は多いと思います。
しかし、女性は違います。
日本の女性の就労率におけるM字カーブは改善傾向にありますが、それでも
結婚、妊娠、出産、そして子育てを経る中で、仕事と子育ての両立やワーク
ライフバランスを考えたり、仕事を辞めて家事に専念するという選択をしたりします。
特に個人的な印象としては、保育士や幼稚園教諭の方々は、このあたりの想いが
強いのではないかと思っています。
実際私の知り合いの保育士たちと話をしていると、
・子どもが生まれたら仕事を辞める
・保育士だからこそ子育ては自分でしたい
・保育園の実態を知ってるからこそ、保育園には預けたくない
という声を時々聞きます。
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