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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
保育業界の常識・世間の非常識(4)保育士が休むと運営できない!?
掲載日:2016年10月17日保育業界に従事する方にとっては当然のルールではありますが、
認可保育所にしても認可外保育所にしても、保育士の配置基準
は決められています。
0歳:子ども3人:保育士1人
1・2歳:子ども6人:保育士1人
3歳:子ども20人:保育士1人
4歳以上:子ども30人:保育士1人
これが児童福祉施設の基準として決められている以上、
人員を少なくして人件費を減らすという行為はできません。
また、急に保育士が風邪を引いたからと言って、簡単に休むことは
できないのです。
それも踏まえて一般的には上記基準よりも多く配置をしていたり、
休日を取っている保育士に急遽出勤を依頼して対応するようなケース
もありますが、同時に複数の方が休みたいときに休めないということが
起こりえます。
つまり、保育士という仕事は「風邪を引けない仕事」であり
「自由に休みが取れない仕事」なのです。
この保育士の配置基準というのは、医療や介護の世界では
存在していますが、一般的にはあまりない考え方です。
それによって、心理的なストレスや責任を感じやすい仕事である
と言えます。
なぜならば、もしも自身の勝手な都合で休んだ際に、子どもの人数
に対して配置基準が足りていなければ、指導監査時に指摘される可能性
があるのです。
これは保育園そのものの運営に直結する重要なことなのです。
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