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- ライター名:大嶽 広展
- 会社名:株式会社 船井総合研究所
- 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。
保育士の業務負担を減らす(2)
掲載日:2016年12月28日みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。
効率化すべき業務を効率化し、子どもと直接関わる業務に
意識も時間も費やすことで、質を高めることが目的です。
これをどのようにして、明らかにしていくか?
その際に、比較的簡単な手法として、私はABC分析を活用します。
これは、物流や製造現場でよく使用される業務効率化、
適正コスト配分手法で、アクティブ業務(生産業務、直接費)と
ノンアクティブ業務(非生産業務、間接費)に分けて、それらに
かかる時間、コストを洗い出します。
そうすることにより、効率化すべき業務が明確になるのです。
これは、それ以外のメリットとしても、
・保育業務のプロセスが明確になる
・職務分掌と役割が明確になる
・コスト管理が明確になる
・ムダが明確になる
などが挙げられます。
ポイントは、アクティブ業務とノンアクティブ業務の振り分けと、
ノンアクティブ業務の効率化です。
目的は保育業務の質を高めることですので、アクティブ業務である
子どもと関わる時間、それ以外の時間であるノンアクティブ業務を
振り分けた際に、アクティブ時間に集中できる環境をつくりだし、
ノンアクティブ時間を軽減することが大切になります。
よって振り分けを行った後は、ノンアクティブ業務で効率化できる
要素を抽出していきます。
例えば、このような効率化を考える際によく出てくる「会議」という
業務を考えてみましょう。
もちろんこれを全くなくすことは出来ませんでしょうし、目的次第
では必要なものです。
しかし、会議はABC分析上はノンアクティブ業務です。
例えば会議も学年別、未満児・以上児別、全体など、月に何種類か
ある場合、
・この中で重複している内容はないか?
・頻度が多すぎるものはないか?
・事前準備が出来てない会議はないか?
・時間通りに始まり、終わっているか?
・会議以外のコミュニケーションで出来るものはないか?
などを考えます。
その上で改善策を決定し、PDCAを回します。
是非参考にしてみてください。
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